私たちは、ひとりひとりの健康と尊厳を守る、地域のための病院(コミュニティーホスピタル)をめざします。

研究情報の公開(オプトアウト)について

研究情報の公開(オプトアウト)について

【臨床研究情報公開について】

通常、人を対象とする医学系臨床研究を行う際には、原則として対象となる方から直接同意を頂くことが必要となりますが、侵襲・介入を伴わない既に得られている診療情報等を使用する研究については、事前に内容の説明と同意を得ずに実施する場合があります。
その場合、「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に基づき、対象となる方から直接同意を頂く代わりに研究に関する情報開示を行い、研究が実施されることについて対象者が拒否できる機会を保障することが必要とされています。これを「オプトアウト」といいます。

御自身の診療情報等を研究に使用して欲しくない場合、研究の内容について詳細をお知りになりたい場合は、以下の臨床研究情報公開文書内に記載の「問い合わせ先」にご連絡ください。
なお、申出を行うことで対象者が不利益を受けることは一切ありません。

〇オプトアウトを用いた臨床研究診療科・部門 情報公開文章
三角筋と大円筋を指標とした手術体位と肺切除術後の肩関節痛
高齢者の胆嚢炎に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術後の合併症リスク評価
Reduced port laparoscopic cholecystectomy完遂困難となるリスク因子の検索
直腸脱に対するロボット支援下直腸前方固定術の治療成績
低血糖患者に対する病院搬送前の救急救命士による 50%ブドウ糖投与と 20% ブドウ糖投与の有効性と安全性の比較検討

 

【院内がん登録二次利用についてのオプトアウト説明書】

院内がん登録は、がん登録等の推進に関する法律(平成二十五年法律第百十一号)により、院内がん登録の実施に係る指針(厚生労働省告示第四百七十号)に即して行うこととされています。これらのデータは現在毎年、全国の施設におけるがん医療の実態把握のために、提出元が保持する対応表が無い限り個人が識別できない状態のデータとして国立がん研究センターに提出されていますが、その二次的な利用については拒否(オプトアウト)の機会が提供されています。

今回の拒否の申出について、当院のデータベースに記録するとともに、国立がん研究センターと連携して、二次利用を行わないようにいたします。手続きに際し、以下の点についてご理解のほどお願いします。

  • 今回のオプトアウトは、申出をいただいた当院から国立がん研究センターに提出されたデータ分のみです。他院に受診されてその施設からのデータ提出分も拒否をされる場合は、当該医療機関へもお申し出ください。
  • 現在行っている解析課題は国立がん研究センターのホームページで閲覧可能です。
  • 国立がん研究センターで解析のために研究者等にデータを提供する際には提出元と結びつけられる情報は削除します。そのため、この状態になって提供済みのデータについては、追跡が不可能なため削除できません。
  • オプトアウトを申出されたことによる、患者さんの診療に影響することはありません。
  • データは、当院で行われた診療内容ですので、その内容については、担当の医師に直接お尋ねください。

院内がん登録の制度自体について、ご不明な点などありましたら、国立がん研究センターが運営するホームページ「がん情報サービス」をご確認ください。また、必要に応じて問い合わせフォームもご活用ください。ただし、国立がん研究センターで保有している院内がん登録は番号のみで管理しており、お問い合わせをいただいても診療やデータの内容はわかりません。また、氏名などの個人の患者さんが判別できる情報を保持しておりませんので、削除などの対応については、実際に診療を受けた病院を通して伝える必要がありますのでご注意ください。

連絡先・問合せ窓口
診療情報管理課 054-628-5500(代表)