私たちは、ひとりひとりの健康と尊厳を守る、地域のための病院(コミュニティーホスピタル)をめざします。

Subject診療科目

腫瘍内科Medical Oncology

診療時間

診療時間  月
腫瘍内科(予約制) 午前  河合 9:00~11:30(初診) 河合 9:00~11:30(再診) 河合 9:00~11:30(初診)
午後 河合13:30~16:30(初診)

予約制となっております。
※緊急の場合は原則対応します。

担当医

河合 貞幸
(日本内科学会 総合内科専門医・指導医/日本臨床腫瘍学会 がん薬物療法専門医・指導医/日本遺伝性腫瘍学会 遺伝性腫瘍専門医/日本がん治療認定医機構 がん治療認定医/がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了/臨床研修指導医/日本人類遺伝学会 臨床遺伝専門医/日本緩和医療学会)

腫瘍内科について

腫瘍内科はがん患者さんのための総合内科です。専門としては主に抗がん剤治療を行いますが、それ以外にもがんによる様々な症状のコントロール、社会生活や心理面でのサポート、また患者さんが適切な治療を受けられるよう各診療科への紹介、多職種との連携などを行います。

抗がん剤の役割は近年多岐に渡っており、がんを縮小させ手術をしやすくする目的(術前化学療法)、手術後の再発を予防する目的(術後補助化学療法)、再発してしまったがん・治癒の難しい段階のがんの進行を抑えて長く元気に過ごせるようにする目的(緩和的化学療法)などがあります。

中には体力的に抗がん剤を行えない方もいらっしゃいますが、どの段階であっても、患者さんが前向きに生きることをサポートすることが腫瘍内科医の役割です。

当院では地域の医療機関と連携し、最適かつ最先端の医療を、安心・安全に受けられる体制を目指しています。セカンドオピニオンや、未診断の腫瘍であってもご紹介を承りますので、ご相談下さい。

主な疾患対象

血液がん以外の固形がん全てを対象疾患としています。(肺がん・消化器がん・乳がん・頭頚部がん・泌尿器がん・原発不明がん・肉腫など)
当院のみでは対応が困難な科目や放射線治療科との連携が必要ながん種においては、他の医療機関と連携をとって対応いたします。

治療について

外来治療

以前は入院で行っていた抗がん剤も、近年は外来治療が基本です。抗がん剤は一定のスケジュールに従って数週おきに行います。ご自宅で副作用が出た場合も、休日・夜間も含めて24時間対応いたしますのでご安心ください。

入院治療

入院治療が必要な抗がん剤(24時間点滴が必要な治療など)の場合には、数日~1週間程度の入院で抗がん剤治療を行います。

その他処置

抗がん剤を安全に投与するため皮下埋め込み型中心静脈ポートを造設する処置や、胸水・腹水などで辛い症状がある場合に穿刺・排液する処置なども必要に応じて当科で対応します。

皮下埋め込み型中心静脈ポートイメージ図

皮下埋め込み型中心静脈ポートのイメージ図

抗がん剤の中には皮膚への刺激が非常に強い薬剤があり、血管から漏れる(皮下漏出といいます)と皮膚潰瘍・壊死をきたす場合もあります。中心静脈ポートを埋め込むことでこのようなリスクを伴うことなく治療が可能となります。短時間の処置で半永久的に使用が可能であり、特に長時間の抗がん剤投与が必要な方、血管が細い方、皮膚が弱い方などにお勧めしています。

・遺伝性腫瘍について
がん患者さんの中には、遺伝的にがんになりやすい体質をお持ちの方がいます。
例えば、海外の某俳優さんの告白で注目を浴びた、遺伝性乳がん・卵巣がん症候群(Hereditary Breast and Ovarian Cancer Syndrome)などもその一つです。
このような方は一生の内で何度もがんに罹患したり、血縁者にもがんの方が多かったりするため、その体質に合った医療対応や、家族の検診も重要となります。当科では他科と協力して、このような遺伝性腫瘍の相談や診断にも対応していけるよう、体制を整えているところです。まずはご相談下さい。