私たちは、ひとりひとりの健康と尊厳を守る、地域のための病院(コミュニティーホスピタル)をめざします。

Subject診療科目

循環器内科Cardiology

診療時間

診療時間
循環器内科
(予約優先)
9:00~11:30 木山 木山 遠藤 猪原 猪原  遠藤 ※3/30のみ 予約制
13:30~15:00 遠藤 ※4/8 休診 猪原  -

循環器内科について

『循環器内科』という言葉は専門用語ですが、一般の方にも『心臓の病気を扱うところ』という認識は周知されているように思います。当院の循環器内科においては、虚血性心疾患、心臓弁膜症、末梢動脈疾患、不整脈などを主として扱っています。疾患によっては発症時に生命の危険を伴う可能性も考えられるため、その見極めが最も重要と考え、日々の診療にあたっています。

担当医

遠藤 彰
(日本内科学会認定 総合内科専門医、日本循環器学会認定 循環器専門医、日本心血管インターベンション治療学会認定 心血管カテーテル治療専門医、日本医師会認定産業医、臨床研修指導医)

木山 優
(日本内科学会認定 総合内科専門医、日本循環器学会認定 循環器専門医、日本心血管インターベンション治療学会認定 心血管カテーテル治療専門医、日本不整脈心電学会認定 不整脈専門医 、日本心臓リハビリテーション学会認定 心臓リハビリテーション指導士、植え込み型除細動器・ペーシングによる心不全治療研修終了、臨床研修指導医)

猪原 実
(日本循環器学会認定 循環器専門医、日本不整脈心電学会認定 不整脈専門医、日本心血管インターベンション治療学会認定 心血管カテーテル治療専門医、植え込み型除細動器・ペーシングによる心不全治療研修終了、日本内科学会認定内科医)

主な対象疾患

・虚血性心疾患(心筋症や心筋梗塞など)
・不整脈疾患(ペースメーカ、植え込み型除細動器、カテーテルアブレーションなど)
・肺梗塞
・静脈血栓症
・心不全
・心筋症(拡張型、肥大型)
・心臓弁膜症
・動脈硬化性病変(下肢、腹部、腎動脈、頚動脈など)
・大動脈疾患(動脈瘤、解離性動脈瘤など)

症例によっては、近隣地域の連携病院へのご紹介もしております。気になる症状がありましたら、ご相談ください。

治療について

虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞など)

運動負荷心電図などの検査を行い、診断します。安定した状態であれば内服薬での管理が可能ですが、発症後すぐに心臓カテーテル検査を含めた集中遅漏が必要となる場合もあるため、機を失せず対処できるよう診察・治療します。
〇心臓カテーテル検査
カテーテルとは、内径2~3mmの細く柔らかい管で、足の付け根や腕、手首の動静脈から心臓の各部屋や血管(冠動脈)へ到達させ、心臓の各部屋の大きさや筋肉・弁の動き、心臓の中の圧力などを確認します。また、造影剤を用いて、冠動脈の狭さや不整脈の原因は何かなどを詳しく調べます。カテーテルは体内に入れ込んでも痛みはありませんが、穿刺部分には局所麻酔を行います。
〇経皮的冠動脈形成術・ステント留置術
ステントとは拡張可能な小さいメッシュ状の金属の筒で、血管内に留置することにより、開通性を保持し、再閉塞や再狭窄を予防するものです。カテーテルを用いて、狭くなった冠動脈の血管部分に、医療用風船を内蔵したステントを設置します。次に風船を膨らませることによりステントが拡がり、最後に風船を抜くことでステントの留置ができます。
・ロータブレーター(認可施設のみ)
動脈硬化の中には、骨のようにカルシウムが沈着(石灰化)してしまう場合があります。ロータブレーターは、カテーテルの先端に小さなダイヤモンド粒子を付着させた丸い金属を高速に回転させ、冠動脈内で石灰化した組織を切削します。固いものだけを切削するため、健康な血管は傷つけにくくなっています。

末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)

〇カテーテル治療(血管内治療EVT:End Vascular Therapy)
カテーテル治療はステント留置術のほかに、カテーテルの先端に医療用風船をつけ、狭くなった冠動脈の血管部分で風船を広げることにより、血管を拡張させる方法があります。狭窄していた血管を広げることによって痛みやしびれが軽減されることがあります。

不整脈疾患

〇カテーテルアブレーション
カテーテルアブレーションとは、カテーテルを足の付け根から血管を通じて心臓へ挿入し、カテーテル先端から発する高周波電流によって不整脈の原因となっている個所を焼くことで、心臓の動きを正常に戻す治療法です。高精度な3Dマッピングシステムを用いてさまざまな不整脈の治療が可能です。
また、当院は高周波ホットバルーン(SATAKE・HotBalloonカテーテル)の認定施設です。心房細動の治療に用います。バルーンで肺静脈入口部周囲を広く焼く治療法です。バルーンはサイズ調整が可能のため、さまざまな形態の肺静脈に対して効率よく治療ができます。

〇ペースメーカ
ペースメーカは前胸部の内側の皮下に植え込んだ本体から、リードを通して心臓内に電気刺激を伝え、心臓を動かします。重さは約20gで、植え込み後およそ10年間の使用が可能です。ペースメーカは個人に合わせた設定が必要で、定期的に外来で確認をします。
〇植え込み型心電計植え込み型心電計切抜き
非常に小さな機械で、前胸部を1㎝切開して、皮膚の下に植え込みます。不整脈を自動で検知し、その前後の心電図を記録できる機械です。植え込み後、2~3年間の記録が可能で、記録された心電図は専用の装置を当てることで読み出します。失神や動機などの症状が起きた時の心電図が心臓の病気によるものかを分析し、原因に応じた治療を行います。

手術実績(2020~2022年度)

手術術式 2020年 2021年 2022年
心臓カテーテル検査(CAG) 113 118 112
冠動脈カテーテル治療(PCI) 64 57 110
     緊急PCI 23 20 30
     ロータブレーター 0 3 4
下肢末梢血管治療(EVT) 12 19 22
腎動脈ステント治療(PTRA) 0 1 0
カテーテルアブレーション(ABL) 0 90 121
ペースメーカ植え込み術(PMI) 12 28 30
植え込み型心電計挿入術(ICM) 0 12 7
合計 201 348 402