私たちは、ひとりひとりの健康と尊厳を守る、地域のための病院(コミュニティホスピタル)をめざします。

Subject診療科目

脳神経外科Neurosurgery

診療のご案内

脳血管障害(脳や頸部の血管の病気)や頭部外傷など脳の器質的疾患を治療対象としています。令和3年8月2日からは常勤医二人体制で診療を開始しており、脳神経外科専門医・脳神経血管内治療専門医が外来診療、入院診療、そして必要な方には回復期リハビリ入院までを継続的に提供しています。

当院の特色

新体制での診療を開始したばかりで、まだ特色と呼べるものはありませんが、常勤医師全員が血管内治療の専門医であること、比較的いろいろな血管内の道具を使用できる環境にあることを考えると血管内治療については早い段階で地域のお役に立つことができるものと考えています。

外来診療のご案内

月曜から金曜の午前午後、土曜日の午前に脳神経外科専門医が外来診療を行います(月から木は常勤医、金土は非常勤医の診察になります)。特に月曜日から金曜日までは受付でご希望いただければカテーテル治療の専門医(脳神経血管内治療専門医)または指導医の診察を受けて頂けます。脳ドックなどで見つかった動脈瘤や頸動脈の狭窄など未発症の病変についてもご相談いただけます。

予約なしでも受診して頂けますが、原則として予約診察と紹介診察を優先させて頂きます。但し重症頭部外傷や中等症以上の脳卒中が疑われる場合、急速に症状が悪化している場合などは診療の順序を調整させて頂きますので、予約時間通りの診察が困難な場合があります。

診療時間

 

診察医 診療時間
脳神経外科 脳外科専門医 9:00~11:30 △(非常勤/常勤back upあり)※ 16:00終了 △(非常勤)※ 16:00終了
13:30~17:00
血管内専門医 9:00~11:30
13:30~17:00

入院診療のご案内

脳卒中や中等症以上の頭部外傷では緊急の入院治療が必要になります。場合によっては緊急の開頭手術やカテーテル治療が必要になります。その他予定手術や血管撮影等の一部の検査についても入院診療が必要となります。また、必要な方には継続してのリハビリ入院を提供しています。

開頭手術について

文字通り、頭を開ける手術です。病変を直接見て操作できるのが強みで、なんらかのものを取り除く手術(脳腫瘍や脳内血腫、血腫つきのくも膜下出血など)や血管をつなぐ手術(bypass手術)では開頭手術が必要になります。多くは全身麻酔下に行われ、手術用顕微鏡を用いて行われます。

開頭手術のモダリティー

ICG蛍光顕微鏡
手術用顕微鏡に付随する機能で、主に脳血管の手術において血流を確認しながら手術を行う為に必要な装置です。

脳外科HP案2

 

電気生理学的モニタリング
脳は思考や感情をつかさどる臓器ですが、同時に全身の運動や五感(触覚、聴覚、視覚、嗅覚、嗅覚)などの機能をつかさどる臓器でもあります。手術によってそれらの機能に悪影響が出る可能性がある場合、全身麻酔中に神経の機能を電気的にモニタリングしながら手術を進めていきます。これを電気生理学的モニタリングと言います。保護したい神経に応じていろいろなモニタリングが必要になります。

血管内治療について

所謂カテーテル治療です。全身麻酔もしくは局所麻酔下に足の付け根やひじの内側、手首などの血管を刺して、カテーテルという管を血管の中に挿入して治療を行います。詰まった血管を通したり、異常な血管を詰めたりすることができます。

血管内治療と治療のモダリティー

血管撮影装置
血管内治療の根幹をなす装置です。当院ではPhilips社製のflagship model:Azurion7 B20/15を導入することで、低被ばく線量での高度な治療が可能となっています。未破裂の脳動脈瘤や頸動脈狭窄は勿論のこと頭頸部腫瘍や血管奇形などの高度で時間を要する血管内治療でも相対的に被ばく線量を抑えた治療が可能です。

各種カテーテル、ガイドワイヤー
鼠経などの穿刺部から病変に到達するための道具で樹脂や合金で出来ています。状況に応じた使い分けが重要で、その為にはある程度の経験が必要です。

各種塞栓物質
異常な血管や出血を起こす病変を閉塞する為に用いられます。主に使われるものは離脱型コイルや粒子状塞栓物質、液体塞栓物質といった種類に分類され、それぞれに細分類が存在します。頭蓋内外の血管を正しく安全に閉塞するためには病変の血管解剖を正しく理解することとそれに応じた塞栓物質の選択。幾分の取り扱いに対する習熟が必要です。

STENT
血管の内腔を確保するための道具です。狭くなった血管を広げる場合や正常血管に逸脱してくるコイルを抑え込むのに使われます。最近はこれを発展させた動脈瘤治療(Flow diverter)が注目されています。

血栓回収機器
脳の大きな血管が血の塊によって詰まった時にそれを取り除くための道具です。時間と勝負の超緊急で行われる治療です。

治療の選択について

脳神経外科にとって開頭手術(頭を開ける手術)は最も重要な治療手段で、決して欠くことはできません。一方血管内治療(カテーテルを用いた低侵襲治療)は近年、目覚ましい発展を遂げていて、脳神経外科の領域も例外ではありません。例えば海綿静脈洞部の大型脳動脈瘤では神経の圧迫が問題となりますが、これまでは開頭手術でbypassを行った上で血管ごと瘤を閉塞するのが神経の圧迫を確実に取り除くほぼ唯一の方法でしたが、ここ数年の血管内治療の進歩より、元々の血管を潰すことなくしかも頭を開けずに良好な治療成績が得られるようになってきています。また、開頭手術にも血管内治療にもそれぞれに長所と短所がありますが、そもそも治療のアプローチが異なるので、お互いに補い合う部分が少なくありません。脳腫瘍や脳動静脈奇形(AVM)の治療ではこの2つの方法を組み合わせが有効なことが多くあります。今や2つの治療法はまさに脳神経外科治療の両輪です。

同じ病名でも患者さんの年齢や持病、性格、社会背景などによって選択する治療は変わって当然だと考えています。患者さんが正しい情報を基に治療を選択できることが重要だと我々は考えています。

 

 医師 専門医・指導医・所属学会など ひとこと
山内 滋
H9大阪市大卒
日本脳神経外科学会専門医・指導医
脳卒中学会専門医・指導医
日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医
脳卒中の外科学会技術指導医
rt-PA適正使用講習会受講済
臨床研修指導医
患者さんにも病院のスタッフの方にもより多くの人に喜んでいただける脳神経外科を目指そうと思います。
根元 琢磨
H23 山形大卒
日本脳神経外科学会専門医
日本神経血管内治療学会専門医
rt-PA適正使用講習会受講済
日本脳卒中学会
 脳卒中診療を通して地域に貢献できましたら幸いです。